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断熱等級とは?UA値・ηAC値や、6・7も必要かどうかも徹底解説!

断熱等級とは?UA値・ηAC値や、6・7も必要かどうかも徹底解説!

この記事では、断熱等級の基本から、性能を表すUA値・ηAC値、そして「等級6や7は本当に必要なのか?」という疑問の回答まで、徹底的に解説します。

家づくりを考え始めたとき、必ず耳にする「断熱等級」。

「UA値って何?」「断熱等級4で十分なの?それとも6や7を目指すべき?」…といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

断熱等級は、住宅の省エネ性能を示す重要な指標です。等級が高いほど、家の中が一年中快適に保たれ、光熱費も抑えられます。

2025年4月から断熱等級4が義務化されており、高い省エネ性能が求められる時代になっています。

これから家を建てる方も、リフォームを検討中の方も、この記事を読んで、断熱等級の知識を身につけてください。

まずは、高断熱の家はどのように建てられているのかを以下の動画を参考にイメージを掴んでみてくださいね。

代表取締役畑 賢一

監修者の紹介

畑 賢一 -Hata.Kenichi

2級建築施工管理技士・第二種電気工事士
サウナスパプロフェッショナルマネージャー

高校卒業後から防水工事・電気工事に携わり、37歳でオヒサマノイエ 株式会社藤田建設工業代表に就任。建築にはかれこれ30年以上携わっています。

断熱等級とは?

断熱等級は1〜7つの等級がありますが、家の熱の逃げにくさを示すUA値が地域それぞれに設定されています。

もし全国一律のUA値を設けてしまうと、寒冷地では不十分な性能となり、温暖地では過剰な性能になってしまい、地域差に対応できません。

そのため、日本は8つの地域に区分されています。こちらでは、地域6である大阪の基準を以下の表にまとめましたので、参考にしてください。

断熱等性能等級 制定年 UA値の目安
(大阪)
概要と特徴
等級1
(基準なし)
基準なし ・無断熱
・省エネへの対応がない
等級2
(旧省エネルギー基準)
1980年 2.44以下 ・断熱・省エネ性能のレベルが低い
・多くの家がこのレベルに該当
等級3
(新省エネルギー基準)
1992年 1.54以下 ・壁や天井に断熱材が入っているものの、現在の基準と比べると性能は低い
等級4
(次世代省エネルギー基準)
1999年 0.87以下 ・2025年義務化基準
・法律で定められた最低限の性能
等級5
(ZEH・HEAT20 G1)
2022年4月 0.6以下 ・省エネを重視するなら最低限目指したいレベル
等級6
(HEAT20 G2)
2022年10月 0.46以下 ・一次エネルギー消費量の削減率が約30%可能な状態
・高い快適性と経済性の両立
・光熱費を大幅に削減し、健康的な住環境を実現
等級7
(HEAT20 G3)
2022年10月 0.26以下 ・一次エネルギー消費量の削減率が約40%可能な状態
・究極の快適性と省エネ性
・冷暖房にほとんど頼らず、家中どこでも均一な室温を保てる

等級4:省エネ義務化の基準であり、「最低限の性能」

◼︎代表的な施工方法
  • 壁:一般的なグラスウールや発泡ウレタンによる充填断熱
  • 窓:複層ガラス+アルミサッシ

断熱等級4は、2022年4月に施行された改正建築物省エネ法で定められた、新築住宅に求められる「最低限の省エネ性能」です。

2025年からはこの基準を満たさない住宅は原則として建てられなくなります

等級4の基準は地域ごとに設定されており、例えば大阪ではUA値0.87以下が求められます。

等級4はあくまで「義務化された最低ライン」であり、「快適な暮らし」や「十分な省エネ効果」を保証するものではありません。

断熱等級4だと夏は暑く、冬は寒くなりやすいなど、光熱費がかさんで、性能としては不十分なことは多々あることです。

より快適で、将来の光熱費を抑えたい場合は、等級5以上の性能を目指すことをおすすめします。

等級5:ZEH基準であり、「省エネを重視するなら最低限目指したいレベル」

◼︎代表的な施工方法
  • 壁:グラスウール105mm以上など
  • 窓:高性能なペアガラス

等級5は、ZEHの断熱性能基準を満たすために設定され、快適性と省エネ性を両立させる上で、「最低限目指したい」理想的なラインです。

ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、太陽光発電などでエネルギーを創出し、消費エネルギーを実質ゼロにすることを目指した住宅です。

等級5の基準は地域ごとに設定されており、大阪ではUA値が0.6以下の数値が必要で、等級4の0.87から大きく性能が向上します。

等級5なら家の外に逃げる熱の量が大幅に減り、冷暖房の効率が格段に向上するため、年間の光熱費を大幅に削減できるというのが経済的なメリットです。

また、家全体の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクを低減するなど、健康面でのメリットもあります。

2030年には、すべての新築住宅に等級5の適合が義務化される予定になっており、将来的にも価値が維持されやすい基準です。

等級6:「快適性と経済性を両立させる理想的なレベル」

◼︎代表的な施工方法
  • 壁:高性能なグラスウール・ウレタンフォームによる充填断熱
  • 窓:高性能なペアガラス+樹脂サッシ

等級6は、HEAT20のG2グレードに該当し、大阪ではUA値が0.46以下の性能を持つ住宅で、快適性と経済性を両立させる理想的なレベルです。

HEAT20とは、住宅のさらなる高性能化を促すために設立された民間団体で、G1からG3までの3つのグレードを定めています。

等級6なら外部に逃げる熱の量を極限まで抑え、わずかな冷暖房でも家全体を快適な温度に保てるため、光熱費を大きく削減できる家計に優しい住宅になります。

また、家中の温度差がほぼなくなるため、ヒートショックのリスクも大幅に低減。

長期的に見て資産価値が維持されやすく、将来のリフォーム費用も抑えられます。等級6は建築費用が上がりますが、その後の光熱費削減効果や健康的な暮らしを考えると、投資する価値は十分です。

等級7:「最高レベルの性能。とことん快適さを追求したい方向け」

◼︎代表的な施工方法
  • 壁:付加断熱(外張り断熱+充填断熱)
  • 窓:トリプルガラス+樹脂サッシ

等級7は、HEAT20のG3グレードに該当し、大阪におけるUA値の基準が0.26以下と、低い数値に設定されています。

等級7ともなれば、他の等級をはるかにしのぐ断熱性能で、家全体が魔法瓶のように外気温の影響をほとんど受けなくなります

わずかな暖房や冷房でも、家中が一年を通して一定の温度に保たれ、部屋間の温度差もほぼありません。

冷暖房の使用頻度や時間が極端に減るため、年間の光熱費を大幅に削減可能です。長期的に見れば、初期投資を上回る経済的メリットが期待できます。

等級7の住宅は建築費用が高くなる傾向にありますが、最高の性能を求める方にとって、投資する価値のある選択肢と言えます。

断熱等級でよく見るUA値・ηAC値

UA値とηAC値は、冬の暖かさだけでなく、夏の涼しさにも関わるため、バランスの取れた住宅性能を判断する上で不可欠な要素です。

それぞれの値が示すのは以下のとおりです。

UA値
(ユーエーち)
ηAC値
(イータエーシーち)
家の熱の逃げにくさ
(断熱性能)を示す
家の熱の入りにくさ
(日射遮蔽性能)を示す

UA値は、建物の断熱性能を表す指標です。UA値は、家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示し、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

冬場なら暖房で温めた空気が外に逃げにくく、夏場なら冷房で冷やした空気が外部の熱で温められにくい住宅ほど、UA値は小さくなります。

UA値を小さくするためには、壁や屋根、床、窓などの断熱材の性能や厚みが大きく影響します。

一方でηAC値は、主に夏場の日射遮蔽性能を表す指標で、冷房期間中にどれだけ太陽の熱が窓などを通して室内に侵入するかを示します。

数値が小さいほど、日射による熱の侵入が少なく、遮熱性能が高いことを意味します。

窓の大きさや向き、ガラスの種類(遮熱ガラスなど)、そして窓の外に設置される庇や軒の有無などがηAC値に影響します。

断熱等級が重要視されている理由と背景

こちらでは、断熱等級が重要視されている理由と背景を解説します。

「快適性」と「健康」を確保できるから

断熱性能が高い家は、外気の影響を受けにくくなるため、夏は涼しく、冬は暖かい状態を保ちやすくなります。

冬は暖房で温められた空気が外に逃げにくく、家全体の温度が均一に。

窓際や廊下といった場所でも、どこにいても快適で、冬場の温かい場所から寒い場所へ移動する際によく起こるヒートショックのリスクも抑えられます。

また、断熱性が高い家は結露が発生しにくく、アレルギーや喘息の原因になるカビやダニの繁殖を抑制できるというのも断熱性能が注目されている背景です。

経済性が高く家計の安定につながるから

夏は冷房、冬は暖房に頼る時間が大幅に減るため、結果として年間の光熱費を劇的に削減できます。

たとえば、等級7の住宅は、等級4の住宅に比べて年間で数万円から十数万円もの光熱費を節約できるケースも少なくありません。

また、近年の燃料費高騰していますが、高断熱住宅では光熱費も抑えられます。

等級4に対して、費用の追加分と光熱費の削減効果を以下にまとめましたので、参考にしてください。

等級 概算費用(追加分) ランニングコスト(光熱費)
等級4 基準費用 基準レベル
等級5 等級4から+100万〜150万円程度 等級4より約20〜30%削減
等級6 等級4から+200万〜300万円程度 等級4より約40〜50%削減
等級7 等級4から+300万円〜 等級4より約60%以上削減

新築時の建築費用は高くなりますが、その後の光熱費削減効果を考慮すると、長期的な視点で見れば「おすすめの投資」です。

また、今後ますます省エネ性能が住宅の評価基準となるため、将来の売却時にも資産価値が維持されやすくなります。

2025年4月から省エネ義務化が施行されたから

省エネ基準への適合は一部の大規模建築物を除いて、「努力義務」でしたが、2025年4月から全ての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されました。

省エネ基準適合の義務化は、地球温暖化対策とエネルギーの安定供給という国の大きな目標を達成するための重要な政策となっています。

この法改正により、原則として全ての新築住宅が、最低限の省エネ性能を満たす必要があり、「最低限の性能」が、現在の断熱等級4に相当します。

省エネ性能を断熱等級4相当に満たさない場合には、建築確認が下りず、建てられません

また、今後2030年には、新築住宅で省エネ基準適合が断熱等級5(ZEH基準)に引き上げられる予定で、ゆくゆくは断熱等級が6・7が基準になりそうです。

断熱等級6・7も必要?賢い家づくりの判断基準

“6と7の間くらいの断熱性能と、断熱性能に加えて気密性の高めていく”というのがオヒサマノイエの答えです。

法律上は、2025年4月からの義務基準である等級4を満たせば建築可能です。しかし、賢い家づくりを考えるなら、高い等級は「必要」だと考えています。

「断熱等級6・7も必要ない」という意見の背景には、「コストがかかること」と「過剰性能ではないか」への2つの懸念点が中心です。

等級6・7の住宅は、等級4や5に比べて建築費用が高くなるため、「そこまで高いお金をかける必要はない」と考える人がいます。

特に温暖な地域では、「冬の寒さは厳しくないため、オーバースペックではないか」という見方もあります。

オヒサマノイエで家を建てる方のほとんどは大阪など近畿圏内の方です。

大阪は冬の寒さだけでなく、夏の厳しい暑さと湿度が特徴です。断熱等級が高い家は、冬に室内の熱を逃がさないだけでなく、夏の熱気を家の中に入れない効果も非常に高くなります。

等級6・7は「オーバースペック」ではなく、大阪の気候でも、「快適性」「健康」「経済性」をすべて高めるための賢い選択と言えます。

とはいえ、等級6・7が必要な人と不要な人がいますので、以下を参考にしてください。

◼︎等級6・7が必要な人
  • 初期投資をしてでも、光熱費を削減し、生涯コストを抑えたい人
  • ヒートショックのリスクを避け、家中の温度差がない快適な空間で暮らしたい人
  • 冷暖房にほとんど頼らず、自然な温かさ・涼しさを求める人
◼︎等級6・7が不要な人
  • 住宅ローンをできるだけ少なくし、予算内で家を建てたい人
  • 転勤などで数年以内に引っ越すなどで、長期目線のメリットが少ない人
  • 将来的に断熱リフォームをするため、今は最低限の基準で良い人

断熱性能によって補助金が出る!

近年の光熱費高騰や脱炭素社会の実現に向け、国は高い省エネ性能を持つ住宅の普及を推し進めています。

そのため、住宅の性能に応じて「補助金」を支給する制度も充実しています。

新築・リフォーム、それぞれの断熱性能の向上に対して補助金が設定されているため、ぜひ活用してください。

断熱性能を満たすと利用できる代表的な補助金には、以下のようなものがあります。

補助金名 補助額 概要
子育てグリーン住宅支援事業 最大160万円 子育て世帯や若者夫婦世帯がZEH水準(等級5)以上の住宅を新築する場合に支給される
先進的窓リノベ2025事業 最大200万円 既存住宅の窓やドアを高性能なものに改修する場合に支給される
ZEH支援事業 最大55万円 ZEH基準を満たす住宅に支給される

これらの補助金は、多くの場合、断熱等級5以上が要件になっています。

ただし、補助金制度は年度によって内容が変動し、予算上限に達すると受付が終了する場合もあります。

最新の情報は、住宅会社や専門家と相談して確認するようにしてください。

オヒサマノイエでも、勉強会や相談会を開催しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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