この記事では、「ベランダいらない」という具体的な理由から、ベランダがないメリット、さらには押さえておきたいポイントまで、徹底的に解説します。
実は、「ベランダなし」という選択は、あなたの暮らしをより快適に、そして広々と変える賢い決断かもしれません。また、ベランダがなくても快適に暮らすための実践的なライフハックも紹介。
ベランダのない家の検討は、ライフスタイルに合わせた住まいづくり、そしてこれからの住まいのあり方を考えるきっかけとなります。
この記事をあなたの理想の住まいを見つけるヒントにしてください。
なぜ「ベランダいらない」と考えるのか?
こちらでは、ベランダがなくても大丈夫というその理由を解説します。
乾燥機・浴室乾燥機の普及
洗濯物を外に干すことが当たり前だった時代から、乾燥機や浴室乾燥機などの家電が進化し、生活スタイルに大きな変化をもたらしました。
天候や外部環境に左右されずに洗濯物を乾かせる点は、大きなメリットです。夜間に洗濯から乾燥までを済ませてしまえば、翌朝には乾いた衣類を収納でき、時間の有効活用にも。
浴室乾燥機は、浴室を洗濯物干しスペースとして活用できるため、居住空間に洗濯物を干す必要がなく、見た目の問題や湿気対策にもなります。また、カビの発生を抑える効果も期待でき、衛生面でも優れています。
花粉、PM2.5、黄砂、排気ガス、虫など、外干しのリスク
外干しには、懸念点がいくつかあり、最も大きな懸念点は、花粉症やPM2.5、黄砂といった健康被害をもたらす粒子の飛散です。
特に春先の花粉シーズンには、外干しした洗濯物に大量の花粉が付着し、アレルギー症状の原因に。また、幹線道路沿いなどでは、せっかく洗った洗濯物がすぐに汚れてしまうため、外干しのメリットが感じられません。
また、虫が付着するリスクも無視できません。夜間や夏場には、小さな虫が洗濯物にくっ付いたり、入り込んだりすることがあり、不快になる人も多いです。
こういった複合的なリスクを考慮すると、室内で安心して洗濯物を乾かせる環境を選ぶ方が賢明だと考える人が増えています。
共働き世帯のライフスタイル(夜間洗濯が多いなど)
共働き世帯の多くは、洗濯を夜間に行う傾向が顕著です。日中の自宅滞在時間が短い共働き世帯にとっては、ベランダの利用頻度は著しく低下してしまいます。
帰宅後、夕食の準備や片付け、子育てなどを終えてから洗濯機を回すため、洗濯が終わるのが深夜になることも珍しくありません。
このような時間帯にベランダに洗濯物を干すことは、防犯や近隣への配慮、あるいは作業しにくいといった理由から現実的ではありません。そのため、必然的に「部屋干し」が日常になります。
「使わない」空間への疑問
利用頻度の低いベランダは、単なる「無駄なスペース」として認識されがちです。ベランダがなければ、その分をリビングや寝室、収納スペースなどに充てることができ、より広々とした快適な空間を実現できます。
また、使わない空間であっても、ベランダには定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
落ち葉やゴミ、鳥の糞などで汚れやすく、雨風に晒されることで劣化も進みます。利用しないのに手間だけがかかることに、疑問を感じるでしょう。
住まい選びにおいて、本当に必要な空間は何かを真剣に考える時代になっていると言えます。
プライバシー・防犯への懸念
ベランダは、泥棒などの侵入経路となるリスクもはらんでいます。
ベランダに置いてあるものが盗難に遭うケースや、ベランダから侵入されるといった手口も存在します。洗濯物が干されていることで、留守であることを悟られるというのもリスクです。
ベランダがセキュリティ上の弱点となり得るということから、リスクを軽減したいと考える人が増えています。
安心して生活できる空間を最優先する現代人にとって、プライバシーや防犯の懸念は「ベランダ不要」を考える大きな要因になります。
ベランダがない暮らしの意外なメリット
「ベランダがないなんて不便そう」と思うかもしれませんが、ベランダがないことには意外なメリットがたくさんあります。単にスペースが削減されるだけでなく、暮らしにポジティブな変化をもたらす可能性を秘めているんです。
メリットについては、以下の通りです。
- 室内空間をより広く、自由に使える
- デッドスペースがなくなることで、収納を増やすことも可能
- 使わないベランダの掃除の手間がなくなる
- 防犯面での安心感が高まる
- 光熱費の節約にも繋がる可能性がある
まず、一番のメリットは室内空間をより広く、自由に使えること。リビングを広く取れたり、書斎や趣味のスペースを確保できたりと、間取りの自由度が格段に上がります。
デッドスペースがなくなることで、収納を増やすことも可能になり、すっきりとした居住空間を実現できます。
意外な点では、光熱費の節約にも繋がる可能性があります。ベランダに面した大きな窓は、冬場の冷気の侵入や夏場の熱気の流入の原因となることがあります。
ベランダに出るために必要だった、大きな窓を減らすことで、断熱性が向上し、冷暖房効率が高まることが期待できます。
ベランダがなくても快適にする実践的ライフハック
こちらでは、ベランダがなくても快適にする実践的ライフハックを紹介します。
高性能乾燥機・ドラム式洗濯機の活用
ベランダがない暮らしを快適にするための最たるライフハックは、やはり高性能な乾燥機やドラム式洗濯機の導入です。
最新のドラム式洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までを全自動で行うため、洗濯物を干す手間が一切不要になります。
夜間に洗濯から乾燥までをセットすれば、翌朝にはふんわりと仕上がった衣類をすぐに収納できます。これにより、共働き世帯の忙しい朝の時間を有効活用でき、夜遅くの帰宅後でも安心して洗濯ができます。
部屋干し特有の生乾き臭の心配もなく、常に清潔で心地よい仕上がりを保てるのは大きなメリットです。
また、乾燥機能によって衣類のシワが伸びるため、アイロンがけの手間が減る衣類が多いことも、忙しい方には嬉しいポイントです。
浴室乾燥機・除湿機の活用
浴室乾燥機は、ベランダがない暮らしの強い味方です。洗濯物を浴室内に吊るし、乾燥機能を作動させることで、天候や時間帯に左右されずに洗濯物を乾かせます。
換気機能も兼ね備えているため、浴室内の湿気対策にもなり、カビの発生を抑制する効果も期待できます。
さらに効果を高めるのが除湿機の活用です。
浴室乾燥機だけでは乾きにくい厚手の衣類や、リビングなどで部屋干しする際に除湿機を併用することで、乾燥時間を短縮できます。
室内物干しスペースの確保(昇降タイプのホスクリーンなど)
最も手軽で汎用性が高いのが、突っ張り棒の活用です。窓枠や壁の間に設置すれば、簡易的な物干しスペースが完成します。
特に、普段使わない廊下や、使用頻度の低い部屋の入り口などに設置すれば、生活空間の邪魔にならずに洗濯物を干すことができます。
必要な時だけ広げて使える折りたたみ式の室内物干しも非常に便利です。使用しない時はコンパクトに収納できるため、部屋を広く使えます。
オヒサマノイエでは、昇降タイプのホスクリーンをつけるのがスタンダードです。イメージのように、操作棒を使って昇降するので、使わない時には、すっきり片付きます。
また、作業台を作り、「アイロンをかける・たたむ・しまう」をランドリールームで完結をオススメしています。
宅配クリーニング、コインランドリーの活用
日常の洗濯は室内干しで対応しつつも、毛布や布団、カーテンなどの大物や、たくさん洗濯物が出た日には、宅配クリーニングやコインランドリーが非常に役立ちます。
宅配クリーニングなら、自宅から梱包して送るだけなので、かさばる洗濯物をベランダで干す必要がなくなるだけでなく、持ち運びの手間も省け、時間を有効活用できます。
保管サービス付きの宅配クリーニングを選べば、クローゼットのスペース節約にも繋がり一石二鳥です。
これらのサービスを上手に取り入れることで、ベランダがなくても清潔で快適な衣類環境を維持し、より豊かなライフスタイルを送ることが可能になります。
ベランダ、本当に必要ですか?
画一的な「家のあるべき姿」にとらわれず、自分にとって何が大切かを考えることが、快適な居住空間を手に入れるための第一歩となるでしょう。
ベランダの必要性は、個人のライフスタイルや価値観によって大きく異なります。思い切ってベランダをなくしてみるのも、おすすめです。
以下のようなライフスタイルの人にとっては、ベランダは必要ないかもしれません。
- 日中は仕事でほとんど家にいない人
- 休日は外に出かけることが多い人
- 都市部に住み、排気ガスや騒音が気になる環境に住む人
- 洗濯物を部屋干しする方が衛生的だと考える人
しかし、一方で、以下のような人にとってはベランダは欠かせない空間です。
- 家庭菜園やガーデニングが趣味で、植物の世話をしたい人
- 読書を楽しんだりする「アウトドアリビング」としての活用を望む人
- プールなどを出して水遊びをさせるスペースが必要な人
住まい選びにおいて重要なのは、「皆が持っているから」「あった方が良いと言われるから」といった他者の意見に流されず、自分自身のリアルな暮らしを想像することです。
より広いリビングスペースや充実したキッチン、あるいは趣味のための部屋など、本当に価値のある空間に投資する方が、結果として満足度の高い暮らしに繋がるでしょう。
ベランダなしにする際のチェックポイント
新築の注文住宅でベランダを設けない選択は、設計の自由度が高まる一方で、戸建てならではの考慮点があります。後悔のない家づくりのために、以下のチェックポイントを確認しておきましょう。
- ランドリールームを設けるか
- 洗面脱衣室に乾燥機能を備えたスペースを設けるか
- 高性能乾燥機・浴室乾燥機を導入するか
- S高窓や吹き抜けを活用するか
- 庇や軒の出を設置するか
- エアコンの室外機設置場所はどうするか
ベランダをなくす際には、広さ、換気、除湿、物干しバーの設置、収納スペースまで総合的に計画するようにしてください。
道路や隣家からの視線が気になる窓には、型ガラスや目隠しルーバーを、防犯ガラス、シャッター、ホームセキュリティシステムなど、窓からの侵入対策を強化しましょう。
これらのポイントを建築士やハウスメーカーと十分に話し合い、自身のライフスタイルに最適な「ベランダなし」の住まいを実現してください。
ベランダをなくした家の事例
こちらでは、オヒサマノイエで建てた住宅の中でも、ベランダをなくした家の事例を3つ紹介します。
家事がラクになる工夫いっぱいのオヒサマノイエ
この住まいは、ベランダの代わりに室内干しスペースを充実させています。バスルーム奥に洗濯機・洗面所を一体化させ、計画換気で洗濯物が乾きやすいよう工夫。
リビングに続くウッドデッキは、夏の水遊びやBBQなどアウトドアリビングとして機能し、ベランダに代わる外部空間を提供します。
また、一段下がったキッズスペースやワークスペース、複数設けたパントリーなど、室内空間を最大限に活用し、家族の多様なニーズに応える設計となっています。
詳しい事例については、「家事がラクになる工夫いっぱいのオヒサマノイエ」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ママの家事を楽するオヒサマノイエ
この住まいでは、ベランダをなくす代わりに、「干す・たたむ・しまう」を完結できるファミリークローク兼室内干しスペースを設けて家事効率を向上。
また、広々とした玄関には土間続きのファミリー玄関と大容量収納を確保し、スリット階段で開放感を演出しています。
リビングは天井と床を一段下げて独立したくつろぎ空間とし、ダイニング横にはワークスペースも設置。
大容量のパントリーやスパイスニッチ、間接照明で奥行きを出す工夫など、収納と空間の広がりを重視した設計で、快適な暮らしを実現しています。
詳しい事例については、「ママの家事を楽するオヒサマノイエ」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「遊びにおいでよ」が似合う家
この住まいでは、効率的な家事動線と多機能な室内空間を実現しています。洗濯機近くに夫婦のクローゼット兼室内干しスペースを設け、スロップシンクも完備。
これにより、洗濯・乾燥・収納がスムーズに行えます。
さらに、玄関にはお子様が遊べるマグネット付き黒板壁や大容量収納、3階にはミシンコーナーと400冊収納できる本棚を設けた畳コーナーを配置。
各所に工夫された収納や、家族を見守れるキッチンなど、ベランダがなくても快適で機能的な暮らしを提案します。
詳しい事例については、「遊びにおいでよ」が似合う家で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ベランダの有無で迷ったらオヒサマノイエへご相談ください!
私たちオヒサマノイエは、お客様一人ひとりのライフスタイルや価値観を深く理解し、最適な住まいを共に考える注文住宅のプロフェッショナルです。
日々の洗濯の仕方、休日の過ごし方、将来の家族構成、そして健康や防犯への配慮まで、多角的な視点からヒアリングを行います。
最新の設備や間取りの工夫で、ベランダがなくても快適で広々とした空間を実現する方法を具体的にご提案。
住まいづくりにおいて、ベランダの有無は多くの方が悩むポイントです。限られた敷地や予算の中で、どんな選択があなたの理想の暮らしに繋がるのか、迷って当然です。
あなたの「こうしたい!」を叶えるため、ベランダの有無で迷ったら、以下のLINEやメール、お電話から、ぜひ一度オヒサマノイエにご相談ください。
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