この記事では、デッドスペースになりがちなロフトを、住まいの価値を高める快適な多目的空間へと生まれ変わらせるための「失敗しない重要ポイント」を徹底解説します。
特に、ロフトの快適性を左右する最大の鍵となるのは「断熱・気密性能」です。「断熱・気密性能」の重要性と具体的な施工方法も詳しく紹介します。
また、平屋や古民家の特徴を活かした設計のコツ、制約の多いマンションでのロフト増設の具体的な注意点も合わせて解説。
ロフトの高さは建築基準法で1.4m以下に制限されるため、用途は「収納」「寝室」「書斎(座り作業)」などに限定されます。
ロフトのリノベーションで押さえておきたいポイントが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
失敗しないロフトリノベーションの重要ポイント
こちらでは、失敗しないロフトリノベーションの重要ポイントについて3つ解説します。
屋根の断熱・気密性能
ロフトは屋根に近いため、外気の影響を直接受けやすく、断熱と気密対策をしておかないと夏は灼熱、冬は極寒になりがちです。
断熱性とは、外からの熱や冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を一定に保ちやすくすることです。
一方気密性とは、建物の隙間をなくすことで、計画的ではない空気の出入りを防ぐこと。
隙間があると、せっかく断熱してもそこから熱が逃げたり入ったりするほか、室内の湿った空気が壁内に入り、内部結露を引き起こす原因になります。
断熱性と気密性を高めると冷暖房効率も上がり、省エネにもなるというメリットも。
ロフトを快適で長く使うためには、断熱材の性能と厚さに加え、防湿気密シート、発泡ウレタンなどを用いて、高気密にすることが成功の鍵です。
動線と使用目的、収納計画
失敗しないロフトリノベーションの鍵は、ロフトの利用目的を明確にした動線と収納計画です。
動線が悪いと、ロフトは「使われない空間」になりがち。ロフトのリノベーションを考える際にはロフトへのアクセス方法と使用目的と収納計画を明確にしておいてください。
アクセス方法には、固定階段とハシゴがありますが、使用頻度が高い場合は、固定階段を。頻度が低い場合は、スペースを取らないはしごを選ぶとよいでしょう。
また、ロフトを単なる物置にしないためにも、収納計画を考えておくことをおすすめします。
収納として活用する場合、「何を」収納するかを具体的に決め、そのサイズに合わせてロフト内に造作棚や奥行きの浅い収納を設置すると効率的です。
また、大きなものや重いものの収納は直下の階に確保し、ロフトは「軽量で、たまにしか使わないもの」に限定することが使いやすいロフトの設計ポイントになります。
用途に合わせた設計
ロフトリノベーションを成功させるには、まず用途を明確に定めることが最も重要です。曖昧なまま設計を進めると、何のために作ったのかがわからなくなりがちで失敗します。
- 書斎
- ワークスペース
- キッズルーム
- 収納
- 寝室
- 室内物干し
- 趣味の部屋
書斎やワークスペースにするなら棚を多めに設け、テーブルや椅子、照明など、使いやすさを意識した設計が求められます。
書斎や寝室として使用する場合、屋根裏全面に高性能な断熱材を、窓は二重窓や複層ガラスを使用することで、冬の底冷えや夏の酷暑を防ぎます。
キッズルームや寝室として利用する場合、昇降時の安全を確保するため、手すりや転落防止用の柵は必須です。
室内物干しを想定するなら湿気が原因でカビが発生しないよう、必ず除湿・換気システムとセットで計画しましょう。
このように、用途によって必要な設備や構造が大きく変わるため、「何のためのロフトか」をブレずに設計に反映させることが、後悔しないための最大のポイントです。
【ロフトのタイプ別】オヒサマノイエの施工事例
こちらでは、ロフトのタイプ別に弊社のロフト事例を紹介します。
屋根裏ロフト
屋根裏ロフトの魅力は、デッドスペースを「秘密基地」のような特別な空間に変えられる点です。
普段の生活空間から分離しているため、趣味の部屋や書斎として「こもり感」のあるプライベートな時間を確保できます。
また、屋根勾配を活かすことで天井が高く感じられ、開放的な空間が実現し、限られた床面積でも収納や多目的利用を通じて住まいの価値を高められます。
事例の詳しい内容については、以下の街中でもひと際目立つかっこいいサーファーズハウスで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
リビングロフト
リビングロフトは、高い天井を活かし開放感と実用性を両立できるのが最大の魅力です。
ロフトを設けることでリビングが吹き抜けのような広々とした空間になり、視覚的な奥行きが生まれます。
また、ロフトは秘密基地のような特別感があり、子どもの遊び場、大人の書斎、または大容量の収納スペースとして多目的に活用でき、生活空間を豊かにしてくれます。
家族の気配を感じながらも、緩やかに独立したプライベート空間を持てるのが特長です。
事例の詳しい内容については、以下の自然素材を使った奈良の家で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
子供部屋ロフト
キッズスペースロフトは、子どもにとって最高の「秘密基地」です。
リビングなど親の目の届く場所に設置すれば、安心感がありながらも、子どもの好奇心と創造性を育む独立した遊び場を確保できます。
下階の空間を犠牲にせず、おもちゃの収納場所としても活躍する、実用性と楽しさを兼ね備えた空間です。
事例の詳しい内容については、以下の目をひくオトコマエな外観で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【建物・部屋タイプ別】ロフトのリノベーションポイント
こちらでは、建物・部屋タイプ別にロフトのリノベーションポイントを解説します。
平屋
平屋のロフトリノベーションは、ワンフロアの利便性を保ちながら、上部のデッドスペース(小屋裏)を有効活用できる点が最大の魅力です。
スペースが限られやすい平屋では収納を取るのが難しいですが、ロフトを導入することで部屋の数を減らすことなく空間の有効活用ができます。
平屋のロフトはコストを掛けてでも導入するのはおすすめといえます。
- 開放感と採光の工夫
- 安全なアクセスと法規制
- 用途の明確化と間取り
ロフトを設けることで、リビングといった下の部屋を勾配天井や吹き抜けにできます。縦の空間が広がるため、平屋でも開放的な大空間を作れます。
また、ロフトに設置する高い位置の窓や天窓は、採光と通風を確保する上で非常に有効です。
古民家
古民家をリノベーションしてロフトを設ける最大の魅力は、梁や小屋組といった古民家の魅力を活かしつつ、現代の生活に合わせた大空間を生み出せる点です。
しかし、古い家ゆえに「耐震」と「断熱」の徹底が不可欠です。
- 太い梁・小屋組の活用
- 断熱性の劇的な改善
- 耐震補強との同時施工
- 換気と湿気対策
古民家特有の太い梁を隠さず露出させる「梁見せ(あらわし)」にすることで、ロフト空間にダイナミックな開放感と風格が生まれます。
ロフトの床材や手すりにも自然素材を用いれば、古民家の雰囲気を最大限に引き出せます。
ただし、古民家は元々気密性が低く、ロフト空間は特に外気の影響を受けやすいです。
また、築年数が古い古民家は、現行の耐震基準を満たしていない可能性が高いです。
ロフトリノベーションの際には、梁や柱の腐食・シロアリ被害を調査し、耐震補強工事を同時に行うことで、建物全体の安全性を確保します。
マンション
マンションにおけるロフトのリノベーションは、管理規約と構造上の制限をクリアすることが絶対条件です。
管理規約では固定階段の設置は禁止されているケースが多いです。
また、マンションのロフトは「小屋裏物置等」として扱われるため、天井高1.4m以下、床面積は直下階の1/2未満という建築基準法の制限があります。
- 管理規約と法規制の遵守(最優先)
- 天井高の確保
- 断熱と空調の工夫
- 内窓の設置
- 空気循環
- 用途の限定
ロフトを造るには、下の階の天井を高くする必要があるため、元の天井高が高い物件(スケルトン天井など)が適しています。
一般的なマンション(天井高2.4~2.5m)では、ロフト下の空間が圧迫感のある低い空間になりがちです。
下の階の間取りを犠牲にして固定階段を設置するよりも、ロフトの用途を「たまに使う収納や隠れ家的な空間」などにするのがおすすめです。
また、ロフトは暖かい空気が溜まりやすいため、空調を考えないと思ったよりも暑くなります。
サーキュレーターやシーリングファンで下の階の冷気をロフトに送り込み、効率的に空気を循環させるといった工夫が必要です。
ロフトにリノベーションするならオヒサマノイエへ相談ください!
ロフトリノベーションを成功させるには、屋根の高性能な断熱・気密性の確保が最も重要です。
また、書斎やキッズルームなど用途に合わせた適切な設計と、マンションなら管理規約の確認、古民家なら耐震補強も欠かせません。
特に、平屋は開放感、古民家は耐震・湿気対策、マンションは管理規約の確認と遮音・空調の工夫など、建物タイプ別の重要ポイントを熟知した設計が必要です。
オヒサマノイエなら「灼熱の物置」になりがちなロフトを、シミュレーションをもとに最適な空調設備の導入や間取りを提案。
多くの家にロフトを導入してきた実績と専門知識で、後悔のない理想のロフト空間づくりをサポートいたします。
ロフトのリノベーションでお悩みなら以下のLINEやメール、電話から、ぜひ「オヒサマノイエ」へご相談ください!
オヒサマノイエにご相談ください!
解決します。
注文住宅
リフォーム
リノベーション
自宅サウナ
